法面保護とは、土木工事などで人工的に作られた斜面(法面)が、雨水による侵食や風化、地震などによって崩れるのを防ぐための工事を指します。
ロービングショット工法は、基盤材に長繊維を混入させたものです。この工法は、耐候性や耐久性に優れた長繊維を、エアによってホース内を強制的に連続搬送し、生育基盤材中に混入させたノンラス化工法です。長繊維の混入は、生育基盤の補強と耐侵食性を向上させるとともに、省力化によるコストの縮減を可能にしました。
建設現場などで発生する伐採木・抜根の粉砕チップを堆肥化せずに、生育基盤材として有効利用したスムーズな自然回復に適したリサイクル緑化工法です。
◆特徴
ロービングウォールⅡ工法とは、砂と水の混合物に長繊維をエアの圧力で強制的に吹付ノズルの先端にて混入させ、吹付により補強土構造物を造成し、その補強土表面を植生基材吹付工などで緑化する2種類からなる工法の一体施工方法の総称です。補強土によって法面の安定化を図るとともに、その表面を緑化することで景観の向上を図ることができます。
法面保護タイプは、法面勾配1:0.5より緩い法面に適用し、長繊維混入補強土の造成断面形状(造成厚さ)は20cmを標準とします。
斜面形状や対策規模などのあらゆる状況にも対応できる、足場仮設を不要とした補強土・アンカー削孔システムの総称です。 従来の補強土工・アンカー工の削孔では、削孔機を設置するための足場組立が必要でした。斜面上に仮設する足場組立は、人力による作業が中心となり、架設に日数を要しました。特に長大斜面での施工は膨大な数量の足場材を要し、それに伴う仮設費用の増大はもちろんのこと、工程管理上のネックとなっていました。 NSDシステムは、足場仮設なしで削孔を行うことを目的として開発されたシステムで、現場の状況に応じて選択できる4つの工法で構成されています。
グラウンドアンカー工は、山留の一種である。アンカー体と呼ばれるPC鋼より線等を地盤に固定し、引張力で山留壁や法枠を保たせるために用いる。 地すべりの末端部や道路の法面などで、不安定な土塊を固定するために用いたり、様々な理由で構造物が単独では安定しない場合に用いる。地すべり対策においては、抑止工の代表的工法の一つである。
落石による災害の発生を未然に防止するために、発生した落石を待ち受けてその運動を止めたり、通行車両等に落石が当たらないように下方又は側方へ誘導したりするための落石防護工です。落石防護網工は、覆式落石防護網工とポケット式落石防護網工の2つに大別できます。
地盤改良・薬液注入作業とは、建物を建てる際や土木工事を行う際に、地盤の強度や透水性を向上させるために、地中に薬液を注入する工法です。軟弱な地盤を強化し、建物の安定性を高めたり、地下水の流出を防いだりする目的で行われます。
SCM工法は粉体あるいはセメントスラリーを原位置土と強制的に混合撹拌する工法です。本工法には表層部分の改良に適したバケットミキシング方式と比較的深い10m程度まで改良が可能なロータリーブレンダー方式の2タイプがあり、目的と深度に応じて使い分けることにより広範囲の作業条件に適応可能です。
スラリー攪拌工法は、スラリー状(セメントミルク)を噴射させながら現位置土を攪拌翼にて強制的に混合攪拌し軟弱地盤の強度を高める工法である。
大口径:RASコラム工法
最大2500mmの大口径改良が可能
従来工法と比較して大口径改良が可能であり、最大2500mmの改良体を造成できます。
マルチライザ-工法は、二重管ロッドで削孔し、あわせて注入も行います。
(1) 砂質土地盤の場合、瞬結性注入材でロッド回りのパッカ-及び水みち等の粗詰め処理を行った後、浸透性注入材を注入し土粒子間浸透を図ります。
(2) 粘性土地盤の場合、瞬結性注入材を注入することにより圧密による注入効果が得られます。
ソレタンシュ注入の原理は同じ対象地盤に二種類の材料を注入するところにあります。一般に地盤は、粒度や透水性の異なる層から成り立っています。その性質の違いは原地盤強度や透水性において不均質な状態を形成しています。このような地盤に対しては、まず一次注入としてセメントベントナイトのような経済的で比較的強度の高い材料を注入し、水みちや空隙の粗詰め注入を行います。これにより改良対象地盤を均質化し、二次注入材の逸走を防ぎ、かつ地下水による希釈を防止します。
二次注入材は浸透性に優れた注入材を使用し、比較的小さな注入速度で注入します。これらのことにより確実に土粒子間へ浸透注入がなされ合理的な地盤改良が可能となります。
補修・補強とは、老朽モルタル法面や既存の構造物(建物、橋梁、トンネルなど)が、経年劣化、地震、事故などによって損傷したり、設計時の想定を超える荷重がかかるようになった場合に、その機能を回復させ、安全性を確保するために実施する工事のことです。
老朽化した既設吹付モルタルは、吹付モルタルの老朽化や、吹付モルタルと背面地山の間における空洞の発生、背面地山の緩みなどの問題が生じています。のリフレッシュ工法では、既設吹付モルタルを取壊さずに補修し、これらの問題を改善します。老朽化の程度に応じて樹脂吹付タイプ2種と増厚タイプ5種の計7種から適切な対策工を選択できます。